Vol.2

あるくたね

茂木町にあるあるくたねの拠点

タネをつなぐ人がつながる

毎月第一日曜日は「あるくたね」の活動日。

常陸大宮市の御前山から県境を少し越えた栃木県茂木町の活動拠点はあります。

そこは那珂川によって生まれた河岸段丘の地形に沿って建てられた古民家、その下にかつて畑であった竹藪、自然農で育まれた畑とマコモダケや古代蓮のための田んぼが広がっています。

代表の二宮真美さんは、笠間市で自然食のカフェを営みながら衣食住が自然の中でできる縄文時代のコミュニティを創りたいと思っていたそうです。
2018年ひょんなご縁から茂木町の古民家と出会い、使ってくれる人を探していた持ち主の方にその夢を語ったところ、是非にと古民家と周辺の農地の管理を託されたそう。
ひとり古民家を託された二宮さんは、自分の想いとタネをテーマのした紙芝居を自作し古民家でお話し会を開きました。

そこに参加した人たちと想いを共有し2019年から活動がスタートしました。

ある物野菜で作るカレーでほっこり昼食
刈り払った竹は粉砕器でチップに。発酵させて肥料にしたり竹林のグランドカバーにする

最初に行ったのは古民家の改修。現代の生活様式にあわせて改築してあった古民家を、かつての農を中心にした暮らしの様式にもどすため、天井を取り外し、土間に貼ってあった床板をはがし、囲炉裏を手直し、かまどをつくりました。その間にも、田んぼでマコモダケや古代蓮の栽培、スペルト小麦やサトイモ、大豆やソバなどを自然農で栽培。活動時の賄い材料やワークショップの素材にして参加者と楽しんでいます。

野の花で彩を
DIYの竈でご飯

月に一度の活動は義務ではありません。活動に参加するための経験や知識はいりません。会費や参加料も集めてません。

想いがつながれば、自分のタイミングで参加し自然の恵みを受け取る。綿のようなふわりとしていながらもつながりあっている柔らかいコミュニティーです。

あるくたね
代表 二宮真美

「自然と人が調和・共存する持続可能な心豊かな暮らしへゆっくりしっかりつながっていくご縁というもの種が教えてくれるものの一つだと感じています」

住所:栃木県芳賀郡茂木町小深51番地
HP:http://www.aiaifarm.com