Vol.3

里川カボチャ研究会

地域伝統野菜
「里川カボチャ」を復活

代表 荷見 誠 さん

地域で昔から作られてきた
里川カボチャ。
本来の姿を復活させようと
地域の人たちで立ち上げた
「里川カボチャ研究会」。
2008年に活動を始め、
そこから8年、
ようやく本来の
里川カボチャを復活させました。

里川カボチャが作られているのは茨城県最北に位置する里美地区の里川町です。ここは、標高が高く昼夜の寒暖差が大きいため、糖度の高いカボチャが育ちます。淡いピンク色の表皮が特徴で、ほくほくとした食感、舌触りは滑らか。美味しいからこそ地域で長く作られてきたというのが分かります。そんな里川カボチャは自家採種が繰り返されてきたため、他の種類のカボチャとの自然交配も多く、本来の姿が失われつつありました。そこで、里川カボチャ研究会では種や苗から管理。同じツルで交配を⼿作業で⾏い、町内では他のカボチャを作らないよう協力を仰ぎ、さらに袋をかけて他の種と交わらないよう努めました。活動を始めて8年、ようやく本来の里川カボチャを復活させました。

生産量も安定し始めた頃、出荷できないものも増えてきました。同じく里美で活動する『合同会社 ポットラックフィールド里美』代表の岡崎靖さんが廃棄していたものを活用できないかと里川カボチャパウダーを開発。今では、お菓子作りやパン作りなどに活用されています。「⾥川地区は⼈数が少ない分、何かやるとなると⼀気に人が集まり、まとまりがとてもいい」と話す荷見さん。地域で守られてきた里川カボチャは地域の誇りとなり今もその活動が続いています。

里川カボチャ研究会
代表 荷見 誠

茨城県常陸太田市里川町842-6
TEL : 080-3476-4001

Pot luck field 里美
代表 岡崎 靖

茨城県常陸太田市
TEL : 0294-33-5313
MAIL : info@potluck-fs.co.jp
HP : https://potluck-fs.co.jp