Vol.4

笠間茶屋の
オーガニック味噌づくり

1 番右が畑岡さん。この日の参加者は4 人のうち3 人がリピーターの方でした。

一度味わうと、その美味しさにまた作りたくなるのが手作り味噌です。味噌は、大豆と糀と塩だけのシンプルな材料でできています。作り方も大豆を茹でるちょっとの手間とあとは混ぜるだけ。笠間茶屋の畑岡さんは、「手作りのものを食卓に並べて欲しい、本当の味を子供たちにも知って欲しい」と毎年味噌作りのワークショップを開催しています。材料もシンプルだからこそ、ちゃんとしたものを使って欲しいと、厳選した材料を使っています。作る工程と熟成による味の変化が楽しめる味噌作りは暮らしを豊かなものにしてくれます。

おしゃべりしながら楽しそうな様子。

材料

  • ・大豆…1kg
    ・米糀…1kg
    ・塩…600g(仕上がり4kg)

笠間茶屋では、茨城在来青大豆、生米糀、自然塩を使用しています。

(大豆は店主の畑岡さんがあらかじめ茹でて準備してくれたもの。大豆の準備:大豆は洗って水に一晩浸しておきます。火にかけやわらかくなるまで煮ます。)

作り方

① 茹で大豆を潰します。大豆は糀菌の働きがなくならないように40度以下に冷ましてから使います。潰し方はお好みで、粒を残してもよい。

② 糀と塩を混ぜる。パラパラと手でほぐしながら全体がまんべんなく混ざるように。

③ 潰した大豆と塩を混ぜた糀を合わせよく混ぜます。固い時は茹で汁を加え丸めやすい固さに。

④ 両手で団子状に丸め容器にたたきつけるように空気を抜きながら詰めます。容器はあらかじめ洗って天日で干し、食品用消毒液やアルコールで消毒したものを使います。

⑤ カビの予防に酒粕で蓋をします。(酒粕を使わない時はパラパラと薄く塩をふる)その上にラップ、中ぶた、重しの順にのせて蓋をします。(塩をビニールに入れて重しにしてもいい。)

⑥ 酒粕も熟成した味噌と混じり合って、のちに美味しい調味料として使えます。

⑦ 風通しがよい冷暗所で保存します。半年以上過ぎた夏の終わりに一度開けて確認します。この頃にはもう食べられます。お好みの味になったら小分けに取り分けて冷蔵庫に保存します。

笠間茶屋
畑岡久美子さん

笠間市笠間2247-1 まちの駅笠間宿内
TEL:080-6730-5283
MAIL:kasamachaya@gmail.com
WEB:http://www.kasamachaya.com


写真 山野井咲里